FXの取引時間とは?初心者にもわかりやすく基本から解説
1. FXは24時間取引が可能!その仕組みを理解しよう
FXは平日の月曜早朝~土曜早朝(日本時間)まで24時間取引可能なマーケット
FX取引は、株式市場と違い、平日であれば24時間いつでも取引が可能です。
日本時間では、月曜日の早朝(夏時間は午前6時、冬時間は午前7時頃)から土曜日の早朝までが基本的な取引時間帯です。
世界中の市場が順に開いていくことで、常にどこかの国で為替取引が行われており、これが24時間取引可能な理由です。
会社員や主婦の方でも、自分のライフスタイルに合わせて夜間や早朝に取引できる点は大きなメリットです。
24時間取引できる=いつでも参加できるメリットがある反面、「時間帯によって相場の特徴が違う」という点は初心者が最初につまずきやすいポイント
FXでは24時間取引が可能な一方で、「時間帯による相場の変動性の違い」を理解することが重要です。
たとえば、ロンドン市場が開く夕方から、ニューヨーク市場が開く深夜にかけては世界的な取引量が増えるため、相場の動きが活発になりがちです。
逆に、日本時間の午前中などは相場が穏やかなことが多く、トレードチャンスが少ない場合もあります。
こうした時間帯ごとの特徴を把握しておくことで、効率的なエントリーやリスク回避につながります。
2. 夏時間・冬時間で取引時間が変わることに注意
FX市場では、アメリカ・ヨーロッパなどがサマータイム(夏時間)を採用しているため、取引時間が時期によって1時間ずれることがあります
FX市場は、世界中の市場が連動して動いているため、サマータイムの影響を受けます。
特にアメリカやヨーロッパでは夏時間(サマータイム)が導入されており、3月から11月頃まで現地時間が1時間早くなります。
これにより、取引の開始・終了時間が日本時間で1時間前倒しされることになります。
例えば、通常は月曜の朝7時頃から始まる取引が、夏時間期間中は6時から開始されるといった具合です。
取引スケジュールを間違えないよう、季節の切り替え時期には特に注意が必要です。
夏時間と冬時間の違い(日本時間)
時間帯 | 夏時間(3月〜11月) | 冬時間(11月〜3月) |
ロンドン市場 | 16:00〜1:00 | 17:00〜2:00 |
NY市場 | 21:00〜6:00 | 22:00〜7:00 |
3. 世界の主要市場と日本時間での稼働タイミング
それぞれの市場には開始時間と終了時間、値動きの特徴があります
主要市場の稼働時間と特徴
市場名 | 稼働時間(日本時間) | 特徴 |
東京市場 | 9:00〜17:00 | 値動きは比較的穏やか、レンジ傾向が強い |
ロンドン市場 | 16:00〜1:00(夏時間) | 取引量が多く、トレンド発生しやすい |
ニューヨーク市場 | 21:00〜6:00(夏時間) | 米指標で激しい値動き、ロンドン時間との重複が活発 |
ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間(21:00〜1:00頃)は、1日の中で最もボラティリティが高くなる時間帯
FX取引において最もボラティリティ(値動きの激しさ)が高くなるのが、日本時間で21:00〜1:00頃の時間帯です。
これはロンドン市場とニューヨーク市場が重複するタイミングであり、世界中の多くの投資家が活発に取引を行っています。
特に米ドルやユーロ、ポンドなどの主要通貨ペアが大きく動く傾向があり、短時間で大きな利益を狙いやすい反面、損失リスクも高まるため注意が必要です。
初心者がこの時間帯に取引を行う場合は、少額でのエントリーや損切りラインの明確な設定など、慎重な対応が求められます。
FXの主要市場と時間帯|東京・ロンドン・ニューヨークの特徴
1. 東京市場(アジア時間)|レンジ相場が多く安定した値動き
日本時間の9:00〜17:00に活発に動くのが東京市場
東京市場は日本時間の午前9時から午後5時ごろまでが活発な取引時間です。
日本を中心に、香港やシンガポールといったアジアの金融市場が稼働しており、取引量はそれほど多くありませんが、安定した値動きが特徴です。
主にアジアの経済ニュースや政治的な動向が影響を与える傾向があります。
為替取引の中心はアジア圏で、流動性は比較的低め
この時間帯は、ロンドンやニューヨーク市場と比べて流動性が低く、価格の急変動が起こりにくいため、初心者が練習するには最適な時間といえます。
値動きが小さいため、大きな利益を狙うのは難しい反面、損失を抑えて学びながら取引ができる点が魅力です。
初心者にとっては急激な値動きが少ないため安心して練習できる時間帯
特に初めてFXに触れる方にとっては、急な値動きが少ない東京時間は安心材料となります。
レンジ相場(狭い範囲での上下動)が多く、チャートパターンの分析や注文操作に慣れるのに適しています。
落ち着いた環境で取引の基本を身につけることが可能です。
特にUSD/JPY(ドル円)は東京時間に強く反応しやすく、ボラティリティが控えめ
東京市場では、米ドル/円(USD/JPY)の取引が活発であり、日本国内の経済指標や日銀の発表が相場に影響を与えます。
ただし、値動きは比較的控えめなので、短期トレードよりも中期的な視点でのエントリーに向いています。
2. ロンドン市場(欧州時間)|取引量が多くトレンドが発生しやすい
ロンドン市場は日本時間の16:00〜1:00(夏時間)に稼働
ロンドン市場は、世界の金融の中心のひとつとして位置づけられており、日本時間の夕方から深夜にかけて活発になります。
特に夕方16:00以降は市場参加者が増え始め、取引ボリュームが一気に上昇します。
世界最大級の市場で、取引量が最も多く、トレンドが出やすい時間帯
ロンドン市場は世界で最も取引量が多いとされる市場であり、ここでの値動きは他の市場にも大きく影響します。
取引量が多いため、一方向へのトレンドが発生しやすく、テクニカル分析も通用しやすい傾向にあります。
欧州通貨(EUR/GBPなど)も活発になり、スキャルやデイトレに向いている時間帯
ユーロやポンドといった欧州通貨が中心となり、スキャルピングやデイトレードを行うには最適な時間帯です。
大きな値動きが期待できる反面、エントリーや決済のタイミングを誤ると損失を出しやすい面もあるため、慣れが必要です。
スプレッドが急に広がることもあるので、エントリータイミングには注意
指標発表時や市場の急変時には、スプレッドが通常よりも広がることがあるため、注意が必要です。
とくに初心者は、ロットを抑える・ストップロスを設定するなどのリスク管理をしっかりと行うことが重要です。
3. ニューヨーク市場(米国時間)|値動きが大きく短期トレーダー向け
ニューヨーク市場は日本時間の21:00〜6:00(夏時間)に稼働
ニューヨーク市場は日本時間の夜21:00ごろにスタートし、深夜から明け方にかけて活発になります。
アメリカの経済ニュースや株式市場の動向が為替相場に強く影響を及ぼすため、変動幅が大きい時間帯です。
米国の経済指標発表(22:30頃など)で一気に相場が動くことが多い
米国の雇用統計やCPI、GDPなどの主要な経済指標は、日本時間の22:30頃に発表されることが多く、発表直後は相場が一気に動く可能性があります。
事前の予測と結果の差によっては、急騰・急落が起こるため、ポジションの保有には注意が必要です。
ロンドン市場との重複時間(21:00〜1:00頃)は最も活発
ニューヨーク市場とロンドン市場が重なる21:00〜1:00頃は、1日の中で最も取引量が多く、値動きが激しくなる時間帯です。
この時間帯はスキャルピングや短期トレードに絶好のチャンスが多い反面、初心者にとっては相場の速さについていけないリスクもあります。
値幅が大きい=利益チャンスも大きいが、損失リスクも上がるので経験者向き
この時間帯は値幅が広く、利益を狙いやすいですが、それだけリスクも高くなります。
初心者が無理に大きな利益を狙おうとすると、損失を抱える可能性もあるため、最初のうちは取引を控えるか、リスク管理を徹底した上で慎重に参加することをおすすめします。
東京・ロンドン・ニューヨーク市場の比較表
市場名 | 日本時間の稼働時間 | 値動きの傾向 | 向いているトレードスタイル |
東京市場 | 9:00〜17:00 | 比較的穏やか/レンジ多め | スイング・初心者の練習用 |
ロンドン市場 | 16:00〜1:00(夏時間) | 流動性◎/トレンド出やすい | デイトレード・スキャルピング向け |
ニューヨーク市場 | 21:00〜6:00(夏時間) | 値動き大きい/変動激しい | 短期トレード・指標トレード向け |
初心者におすすめのFX取引のタイミングとは?
1. 値動きが安定している時間帯を狙おう
初心者にとって最も重要なのは、予測しやすく安定した値動きの時間帯で取引すること
東京市場の午前中(9:00〜11:00頃)は、レンジ相場になりやすく、スプレッドも安定しているため落ち着いて練習できます
東京時間の午前中が安定している時間帯
ロンドン市場開始直前(15:00〜16:00)は準備に最適
2. ロンドン市場開始直後はチャンス!ただし様子見から
ロンドン市場が開く16:00〜17:00頃(夏時間)は、取引量が一気に増えるタイミング
初心者は「市場が動き出す直後に飛び乗る」のではなく、最初の15〜30分は“観察”してから行動が基本
3. 避けるべき時間帯も理解しておこう
危険な時間帯 | 理由 |
早朝(6:00〜8:00) | 取引量が少なくスプレッドが拡大しやすい |
経済指標の直前直後 | 値動きが激しく、初心者には予測が難しい |
週明け(月曜午前) | 市場が不安定で「窓開け」が発生することもある |
「いつでも取引できる」FXだからこそ、“やらない時間”を決めることが成功の秘訣
FXは月曜の朝から土曜の早朝まで24時間取引できるのが最大の特徴ですが、だからといって常にチャートを見続ける必要はありません。
むしろ、自分にとって「やらない時間帯」をあらかじめ決めておくことで、無駄なエントリーや疲弊を防ぎ、冷静な判断力を維持できます。
特に、深夜のニューヨーク市場後半や経済指標発表直後などは急変動やスプレッドの拡大が起きやすいため、経験が浅い初心者は避けるべきです。
成功する人ほど、リスクの高い時間帯を見極めて、賢く「休む」選択をしています。
時間帯別の値動きの傾向を比較!実例とグラフでチェック
1. 東京時間はレンジ相場が多く、安定した取引に向いている
値動きは穏やかで、レンジ相場(一定の範囲での動き)になりやすい傾向があります
東京時間は日本時間の9時〜17時にあたります。
この時間帯は参加者が主にアジア圏に限定され、取引量が少ないため、相場の動きは比較的穏やかです。
急な値動きが起こりにくいレンジ相場(一定の価格帯での上下動)が多くなりやすいのが特徴です。
トレンドが出にくいため「逆張り戦略」「短期の利確狙い」が有効
トレンド相場が形成されにくい東京時間では、価格が一定の範囲内で反発することを前提とした逆張り戦略が有効です。
たとえば、ボリンジャーバンドの外側にタッチしたタイミングでの逆張りや、前日の高値・安値を基準にした短期的な利確戦略などが初心者にも取り組みやすい手法として挙げられます。
2. ロンドン時間はトレンド相場が出やすく、デイトレードに最適
価格が一方向に大きく動く「トレンド相場」が発生しやすく、値幅も大きめ
ロンドン時間(日本時間16:00〜1:00)は世界のFX取引量の大部分を占める重要な時間帯です。
この時間になるとヨーロッパの市場が開き、取引量が急激に増えるため、相場が一方向に大きく動く「トレンド相場」が発生しやすくなります。
「押し目買い・戻り売り」などの順張り戦略が基本
トレンドが出やすいこの時間帯では、順張り(トレンドに従ったエントリー)が基本です。
特に、押し目買いや戻り売りといったテクニカルなエントリーは有効で、ボリンジャーバンドや移動平均線などのテクニカル指標を組み合わせることで、初心者でもトレンドに乗った効率的なトレードが可能になります。
3. ニューヨーク時間は値動きが激しく、指標発表に要注意
ニューヨーク市場(21:00〜6:00)は、経済指標発表が多く、急変動しやすい時間帯
ニューヨーク市場は日本時間の21時から翌朝6時まで活発に動きます。
特に21時〜1時はロンドン市場との重複時間にあたり、取引量も多く、ボラティリティが最も高い時間帯となります。
この時間に発表される米国の経済指標(雇用統計・CPIなど)は相場に大きな影響を与えます。
特に米雇用統計・FOMCなどの指標時は、瞬間的なスプレッド拡大・滑りやすさに注意が必要
重要な指標発表時には、取引業者がスプレッド(売買の差額)を一時的に広げることがあります。
また、成行注文や逆指値注文が意図した価格で約定しない「スリッページ」が発生することもあり、初心者にとっては注意すべきリスクです。
この時間帯にエントリーする場合は、指標発表前後を避ける、または発表前にポジションをクローズしておくなどの工夫が必要です。
時間帯別の値動き傾向 比較表(初心者向け)
時間帯(日本時間) 市場名 値動きの傾向 向いている戦略 初心者へのおすすめ度
9:00〜17:00 東京市場 安定・レンジ相場 逆張り、短期利確 ★★★★☆
16:00〜1:00 ロンドン市場 トレンドが出やすい 順張り(押し目買いなど) ★★★☆☆
21:00〜6:00 ニューヨーク市場 激しい値動き 指標トレード、順張り ★★☆☆☆
時間帯 | 主な市場 | 値動きの特徴 | おすすめ戦略 | 初心者向け度 |
東京時間 | 東京(日本) | 安定・レンジ相場が多い | 逆張り・短期トレード | ★★★★☆ |
ロンドン時間 | ロンドン(欧州) | トレンドが出やすい | 順張り・デイトレード | ★★★☆☆ |
NY時間 | NY(アメリカ) | 急変動・指標に注意 | 指標トレード・短期売買 | ★★☆☆☆ |
時間帯別におすすめのFXの取引スタイルと戦略
FXは24時間取引が可能なため、時間帯ごとに値動きの特徴が異なります。
それぞれの時間帯の傾向を理解し、自分に合った取引スタイルを選ぶことが成功のカギです。
ここでは、東京時間・ロンドン時間・ニューヨーク時間の3つの時間帯に分けて、初心者にも実践しやすいおすすめの戦略とスタイルをご紹介します。
テクニカル指標を使った分析や、自動売買設定、エントリータイミングの工夫などを通じて、効率よく利益を目指せる方法を身につけていきましょう。
1. 東京時間はレンジ狙いの短期取引が効果的
東京市場は日本時間の9:00〜17:00に活発で、比較的安定した値動きが特徴です。
この時間帯はレンジ相場になりやすく、初心者にとっては値動きが穏やかで取引しやすいといえます。
短期的な値幅を狙う「逆張り戦略」が効果的で、価格の上下限を意識して取引を行うとリスクも抑えられます。
テクニカル指標(ボリンジャーバンド・RSI)を活用して「反発ポイント」を狙う
ボリンジャーバンドやRSIは、相場の過熱感や反転ポイントを見つけるのに非常に有効なテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドの上下のバンドに価格が近づいたタイミングや、RSIが30以下・70以上のゾーンに達したときは、相場の反発が期待できる局面と判断されます。
これらの指標を活用することで、根拠あるエントリーができるようになり、感覚的な売買から一歩抜け出せます。
初心者が最初に覚えるべき基本のテクニカル手法です。
指値・逆指値を活用して「自動売買型」にしておくと冷静に取引できる
FX取引では、感情に流されず冷静に売買することが重要です。
そのためには、事前に指値(利益確定)や逆指値(損切り)を設定し、自動的に注文が実行される仕組みにしておくことが効果的です。
これにより、相場が急変しても冷静さを保て、損失の拡大を防ぐことができます。
特に仕事中や外出中など、チャートを常に見ていられない初心者には強い味方となるでしょう。
エントリーポイントは「上限・下限に近づいたとき」が基本
レンジ相場では、価格が一定の範囲内で上下に動いているため、上限付近では売り、下限付近では買いという逆張りスタイルが基本になります。
上限や下限に近づいたタイミングでのエントリーは、損切り幅を小さく抑えられるため、リスク管理にも優れています。
ただし、ブレイクアウト(レンジを突き抜ける動き)には注意が必要で、損切り設定は必ず入れておきましょう。
2. ロンドン時間は順張りトレンド戦略がベスト
ロンドン市場が開く16:00以降は、世界中のトレーダーが参加し、相場の流動性が高まります。
取引量が多く、トレンドが生まれやすい時間帯でもあるため、流れに乗る「順張り戦略」が効果的です。
特にトレンドフォロー型のデイトレードやスイングトレードに向いており、しっかりとトレンドの方向性を見極めることが利益につながります。
トレンドフォロー型のデイトレードやスイングトレードに最適
ロンドン時間では、一方向への大きな動きが起こりやすく、短期的なデイトレードだけでなく、数日間ポジションを保有するスイングトレードにも適しています。
トレンドフォロー戦略では、勢いに乗る形でのエントリーを行うため、逆張りよりもタイミングが重要になります。
移動平均線やMACDなどを活用し、トレンドが継続しているかを見極めましょう。
EMAや移動平均線を見て、流れに乗る「押し目買い」「戻り売り」を意識
トレンドの継続を確認するためには、EMA(指数平滑移動平均線)やSMA(単純移動平均線)などのラインを参考にしましょう。
上昇トレンドならEMAの上にローソク足が位置する場面での押し目買い、下降トレンドなら戻り売りを狙うのが基本です。
特に5EMAや20EMAのクロスをチェックすることで、エントリーや利確のタイミングが判断しやすくなります。
東京時間との切り替わり(16時頃)や指標発表前後はエントリーのタイミングを見極めるのが重要
ロンドン時間の始まりとなる16時頃は、東京時間との切り替わりのため、値動きが急変することがあります。
また、イギリスやユーロ圏の経済指標が発表される時間帯でもあるため、エントリーのタイミングには慎重な判断が求められます。
重要指標の時間を事前に確認し、発表直後の取引は避ける、またはスプレッドの拡大に備えることが大切です。
3. ニューヨーク時間は短期勝負か“見送り”判断を
ニューヨーク市場は日本時間の21:00〜翌6:00まで稼働し、経済指標の発表も多く、ボラティリティが非常に高くなります。
利益を狙える反面、想定外の動きも多いため、初心者にはリスクも伴う時間帯です。
短期トレードで素早く利確を狙うか、相場が不安定な場合は“見送り”の判断をすることも重要な戦略の一つです。
「経済指標トレード」で一気に利確を狙うスタイルも可
アメリカの経済指標、特に雇用統計やFOMC政策金利などは、発表直後に大きな値動きを起こします。
このタイミングを狙ってエントリーし、短時間で利益を得る「指標トレード」という手法も存在します。
ただし、相場が急変しやすく、想定外の動きに対応できないと損失を被る可能性があるため、事前の練習やデモ取引での準備が必要です。
逆に相場が荒れすぎているときは“見送り”も戦略のうち
相場が大きく荒れているときに無理にエントリーすると、ロスカットが連続したり、思わぬ方向に動いたりするリスクがあります。
そんなときは「見送り」も立派な戦略です。
特に初心者は、無理にトレードをせず、チャートを観察しながら学ぶ時間に充てる方が、長期的なスキル向上につながります。
取引しない勇気も、FXでは大切です。
経験が浅いうちは「21:00〜22:30の指標直前」は避けるのが安全
ニューヨーク時間の21:00〜22:30頃は、重要なアメリカ経済指標が集中する時間帯です。
発表直前はスプレッドが急拡大したり、滑りやすい相場になったりすることが多く、初心者が安易に入るにはリスクが高すぎます。
まずは落ち着いた相場環境でトレードに慣れ、この時間帯の取引は徐々に経験を積んでから挑戦するのが理想です。
時間帯×おすすめ取引スタイル比較表
時間帯 | 取引スタイル例 | 向いている戦略 | 難易度(初心者目線) |
東京時間 | スキャル・短期デイトレ | レンジ狙い・逆張り | ★☆☆☆☆ |
ロンドン時間 | デイトレ・スイング | 順張り・トレンドフォロー | ★★☆☆☆ |
NY時間 | スキャル or 見送り | 指標トレード・一時撤退 | ★★★★☆ |
初心者向け・取引時間の使いやすさに注目したFX会社比較表
FX会社別|取引時間と初心者の使いやすさ比較表
FX会社名 | 取引時間の安定性 | スプレッドの安定度 | スマホの使いやすさ | 指標発表時の注意 | 初心者へのおすすめ理由 |
DMM FX | ◎(24時間安定) | ◎(原則固定) | ◎(直感的UI) | △(指標時拡大あり) | アプリが使いやすく、東京時間でも快適にトレード可能 |
GMOクリック証券 | ◎ | ◎ | ○(多機能) | △ | チャートが高性能でロンドン・NY時間のトレード分析に強い |
みんなのFX | ◎ | ◎ | ○(やや初心者向け) | △ | 自動売買も可能で、値動きのある時間帯に自動戦略を任せられる |
松井証券 MATSUI FX | ◎ | ○(やや広がる時間あり) | ◎(非常にシンプル) | ◎(初心者向け制限あり) | 1通貨からOK。
東京時間の低ボラ環境でトレード練習に最適 |
LIGHT FX | ◎ | ◎ | ○(見やすいUI) | △ | ロンドン〜NY時間のトレードにも対応しやすく、コストも低め |
ヒロセ通商 LION FX | ○(やや不安定) | △(変動性あり) | △(慣れれば強い) | ✕(指標時に急変動) | 指標トレードやスキャルピングが得意な上級者向け、初心者は要注意 |
FXの始め方を初心者向けにわかりやすくまとめた記事や、あなたにぴったりのFX口座が見つかるおすすめ一覧ページもご用意しています。
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DMM FX|東京時間でも快適!使いやすさ重視ならここからスタート
DMM FXは、直感的でわかりやすい操作性が魅力のFX口座です。
特に東京時間のような穏やかな相場でも快適に取引ができ、はじめてのFXに最適といえます。
シンプルなチャート画面や注文操作は初心者にも扱いやすく、取引画面のカスタマイズも簡単です。
また、平日日中にサポート対応がしっかりしているため、わからないことがあっても安心して取引を進められます。
まずは東京時間で基本的な取引を身につけたい方にぴったりです。
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GMOクリック証券|ロンドン時間〜NY時間に強い!本格派チャートでタイミングを見極める
GMOクリック証券は、本格的なチャート分析ツールが充実しており、ロンドン時間やニューヨーク時間といった値動きの大きな時間帯で強みを発揮します。
特に「プラチナチャート+」では、多彩なインジケーターや描画機能を使って、的確なエントリーとエグジットの判断が可能です。
トレンドの見極めが重要になる欧米時間で取引したい中級者以上にも人気が高く、デイトレードやスキャルピングにも対応しています。
相場分析を深めて利益チャンスを掴みたい方におすすめです。
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みんなのFX|NY時間に強い!自動売買で値動きの激しい時間も安心運用
みんなのFXは、値動きが大きくなるニューヨーク時間においても、自動売買ツールを使って安定した取引ができるのが魅力です。
「みんなのシストレ」では、豊富なストラテジーから自分に合った運用方法を選べるため、初心者でも安心して相場に参加できます。
また、スプレッドが業界最狭水準であることもコスト面で有利です。
夜間に取引時間が限られている方や、感情に左右されずに取引したい方にぴったりな環境が整っています。
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松井証券 MATSUI FX|東京時間に最適!1通貨からの少額練習にぴったり
松井証券 MATSUI FXは、1通貨単位から取引可能なため、初心者が東京時間に落ち着いて取引練習するのに最適です。
価格変動が比較的穏やかな東京時間に、少額で取引の流れやツール操作を学べるため、リスクを抑えて経験を積むことができます。
また、シンプルな取引画面と老舗証券会社ならではの信頼感も魅力です。
FXに初めて触れる方や、資金を抑えてトレードスキルを磨きたい方におすすめの業者といえるでしょう。
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LIGHT FX|ロンドン時間でもコスト重視!スプレッド安定でチャンスを狙いやすい
LIGHT FXは、スプレッドの狭さと安定性に定評があり、ロンドン時間のように活発な時間帯でもコストを抑えて取引できます。
特にドル円やユーロドルといった人気通貨ペアの取引環境が優れており、短期トレーダーにとっては利益を狙いやすい環境が整っています。
加えて、取引ツールの操作性もシンプルで、初心者でもすぐに慣れることが可能です。
コストを最小限に抑えながら効率的に取引を進めたい方に適したFX業者です。
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ヒロセ通商 LION FX|指標トレードや短期勝負に強い!NY時間で経験を積みたい人向け
ヒロセ通商 LION FXは、短期トレードに強く、特にニューヨーク時間のような経済指標が頻発する時間帯での取引に適しています。
高機能チャートツールや多彩な注文方法に加え、スピーディーな約定能力があるため、激しい値動きにも柔軟に対応できます。
経済指標のタイミングを狙って一気に利益を出したい短期志向のトレーダーにとって、理想的な取引環境が整っています。
経験を積んでトレード精度を上げたい方にもぴったりです。
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JFX|少額取引や即時発注に強いFX業者!初心者も安心のサポート体制
JFXは、少額から始められる取引環境と、即時約定に優れた注文処理能力が特徴のFX業者です。
特に初心者にとっては、1,000通貨単位の取引が可能で、無理のない範囲で実践を積むことができます。
また、24時間体制の丁寧なサポートや学習コンテンツの充実により、初めての取引でも不安を感じにくいのがポイントです。
スピーディーなトレードを体験したい方や、安心感を重視する方におすすめできる業者です。
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FXは24時間取引できる市場ですが、常に同じような値動きをしているわけではありません。
初心者が利益を狙いやすいのは、相場が安定していて過度な値動きが少ない「東京時間(9:00〜15:00)」です。
一方で、値動きが活発でチャンスが増えるのは「ロンドン時間(16:00〜1:00)」や「ニューヨーク時間(21:00〜6:00)」ですが、その分リスクも高まります。
重要なのは、自分のライフスタイルに合った時間帯を選び、無理なく取引することです。
また、経済指標発表の時間帯には急な値動きが発生するため、初心者は避けた方が安心です。
「いつ取引しないか」を決めることも、長く続けるための戦略のひとつといえるでしょう。
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